Hospitality
私が初めて海外に行ったのは29歳の時のアメリカです。
それはセントルイスで開催されたグレートデン・クラブ・オブ・アメリカのナショナルスペシャリティショー100年祭でした。
ロサンゼルスで乗り換え、国内線でセントルイスに向かうのですが、フライトが遅れロサンゼルスで1泊することとなりました。
なのでロサンゼルス空港から外に出た瞬間、アメリカの凄さを目の当たりにしました。到着口に引っ切り無しに通るキャデラックやリンカーンのリムジンカーや大型のホテルシャトルバス、まるでハリウッド映画のワンシーンのようでした。何もかもが初めての光景でした。そして、翌日、セントルイスのホテルに到着しましたが、そのホテルでドッグショーが開催されていました。到着した夜には、Top 20 of The Yearというイベントが開催され、参加者が皆、正装で、絨毯張りの広い披露宴会場のような会場でドッグショーが行われます。
観客はワインやカクテルを片手にしながらの観戦です。ハンドラーも男性はタキシード女性はイブニングドレスの正装でハンドリングをしてました。日本のドッグショーは今でも殆どが屋外で行われ、雨天時には、長靴が必要な所で開催されてます。私は初めての海外、初めてのアメリカですっかり魅せられてしまいました。
ハンドラーは家のようなモーターホームで会場に来て食事や買い物には、牽引して来たハマーやベンツで行きます。そのホテルで1週間ドッグショーが行われます。ホテルの客室には普通に愛犬のグレートデンを入れることができ、ベッドで一緒に寝ることが出来、滞在できます。
私は、1990年以来コロナ禍で中止になった時と、私用で1度だけ行けなかった年が有りましたが、それ以外33年間私はこのグレートデンのナショナルスペシャリティショー行き続けてます。日本人では唯一私だけです。余談ですが、私のブリーティングしたD.S.SKing’s Ransom JP Berlinetta が2度この大会でBISS(No1)とTOP20オブザイヤー(年間のトップ20位の中の最高賞)を受賞しました。グレートデンクラブオブアメリカ136年の歴史でアメリカ人以外の受賞は私だけです。
株式会社D&Kホテルリゾート
代表取締役
HOTEL Dane&Kerry DOG RESORT
オーナー 佐山 等
又、2002年にフィンランドから購入したグレートデンC’mon Hot Choice が日本でチャンピオンになりました。その際、フィンランドからブリーダーが来て、フィンランドのドッグショーにチャレンジしたいので貸して欲しいと言うことで、フィンランドへ連れて行きました。その後フィンランドNo.1、ヨーロッパチャンピオンになり、夏のグレートデンスペシャリティショー、冬のオールブリードドッグショーなど5年に渡りショーイングされたため、私も応援にフィンランドへ行きました。その中で、フィンランドの最大のドッグショーが、毎年12月の第1週の土日に開催され、同時に隣国のスウェーデンでも最大のドッグショーが開催されます。ある年、土曜日のフィンランドのショーで、私の所有犬C’mon Hot Choice がBOB(犬種1番)を獲得し、私がブリーティングし、カティ女史に譲渡した、D.S.S King’s Ransom Geisha C’mon がBOS(犬種2番)を獲得しました。
そして、カティ(フィンランドのブリーダー)が明日はスウェーデンのドッグショーにエントリーしているので、このままスェーデンへ移動しましょう、と言うこととなり、夜18時にヘルシンキの駅で待ち合わせをしました。駅に着くとカティは、牝のグレートデン(ゲイシャ)を連れて来ており、アシスタントがウイペットを連れて駅のホームで待ってました。そしてそのまま列車に乗り、4人掛けのシートの所に毛布を敷きグレートデンとウイペットを寝かせ移動しました。到着すると前に大きなビルの灯りが見え、何でこんな所から船に乗るのかと不思議に思っていると、それは、ビルでなく、港に停泊していた大きな豪華客船でした。そのままグレートデンとウイペットを連れて船に乗り込むと全室がホテルのような客室でそのまま客室にグレートデンどウイペットを入れ、私達は、レストランで食事し、バーで歓談したり時間を過ごし、朝スウェーデンの港に到着しました。そして、そのままタクシーのボルボステーションワゴンの後ろの部分にグレートデンを寝かせ、ウイペットは膝の上に乗せ、会場に行きました。
余りにも犬を自然に受け入れている、犬が溶け込んでいる環境に驚かされました。2003年の頃なので20年以上も前のことです。
未だ日本ではペットの受け入れは追い付いていない状況です。
私は今迄ブリーダー、ハンドラー、ジャッジとして世界中の愛犬家やブリーダーと交友が有り48か国の国を訪れ、400回以上海外に行きました。。勿論、日本でも離島も含め47都道府県全て行きました。その都度色々なホテルに宿泊しました。窓の無いホテルから5星ホテル迄世界中のホテルに泊まり、色々な文化に触れて来ました。
その中で特にヨーロッパの国々の犬に対する考え方がとても素晴らしと思いました。
イタリアを旅してた時です。レストランで若いカップルが食事をしてました。そのテーブルの下ではロットワイラーとアメリカンピットブルがいて、飼い主達が食事やおしゃべりをしている間、ずーっとおとなしく寝てました。2頭ともとても狂暴と言われている犬種です。
食器に水だけは入ってますが食べ物を欲しがる訳でもなくペットの食事も与える訳でもない。ヨーロッパではその様な光景をちょくちょく見かけます。ブティックに犬が平気で入ってたりレストランに居たり。
とても自然にです。
日本も最近はペットに対する考え方が進んで動物愛護がとても発展して来ました。
ですが私は日本のペットビジネスや動物愛護は少し違うのではと思うところがあります。
動物愛護を英語にするとAnimal Welfareになります。Animal Welfareを日本語にすると動物福祉になります。
つまり日本で普通に使われている動物愛護は英語では無いのです。
日本語で幼児愛護や老人愛護のような言葉が無いようにわざわざ愛護等と表現しなくとも当たり前の事なのです。
ペットは決して特別にもてはやさなくても極自然に生活に溶け込んでいる訳です。
当ホテルも別にわざわざ犬を連れて泊まりに来る所ではなく、いつもと同じように一緒に過ごしたい、離れた場所で過ごしたくない、留守番させられない、そんなお客様がお子様を連れて来るような感覚で極自然にご愛犬を連れてお泊まり頂きたいと言う思いで経営しているホテルでございます。なので、ペットのための特別なお食事もご用意はしておりません。いつも与えている食べ物をお持ちください。
ですが、グループ企業の学校法人佐山学園ではホテルの近くに動物病院やリハビリテーションのプールや水中トレッドミル、人工芝ドッグラン等完備しておりご利用する事が出来ます。長期リハビリが必要なご愛犬等は滞在中リハビリの施術も専門の獣医師や愛玩動物看護師、動物理学療法士から受けられます。卜リミングもアジア動物専門学校やアジア動物ペットスタイリスト専門学校でのカットモデル犬やEsthetic Health and Beauty for Dogs Miss Lacy つくば、小美玉、ひたちなかでもお受け致します。ドッグトレーナーによるトレーニングも受けられます。
このように当ホテルではドッグリゾートとしてアジア動物グループ、ミスレイシー店舗と連携してご愛犬の様々なサポートをご提供させて頂きます。
Career
学校法人佐山学園理事長
学校法人国際ビジネス学院理事
一般社団法人日本動物専門学校協会理事長
一般財団法人日本動物理学療法協会理事長
一般社団法人全国ペット協会副会長
一般社団法人全国キャットクラブ副会長
一般財団法人アジア動物技能協会会長
一般社団法人全国専修学校動物系教育協会業務執行理事
一般社団法人日本小動物繁殖研究所理事
一般財団法人ペット未来創造協議会副理事長
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